『ストームエメラルダ』環境の「今」—【メガレックウザ】の“嵐”と【ドラパルト】の逆襲—

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『ストームエメラルダ』環境の「今」—【メガレックウザ】の“嵐”と【ドラパルト】の逆襲— - 晴れる屋2

今回は新パック『ストームエメラルダ』が発売されてからの環境変遷について解説します!

『ストームエメラルダ』が発売されてから早1ヶ月、『アビスアイ』環境から様相は大きく変わりました。そこで本記事では「環境がどう変化していったのか」「新しく登場したデッキは何か」を中心に、理由を含めて解説していきます。

来る9月20日()には『チャンピオンズリーグ2027 横浜』が開催されるので、そこに向けて現環境のおさらいをしていきましょう!

"嵐"を呼んだ【メガレックウザ】

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発売直後から、環境で圧倒的な存在感を放っていたのが《メガレックウザex》です。

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ワザ「ストームエメラルダ」は「自分の場のポケモンについている炎・雷エネルギーの数×50ダメージ」を与えられる、いわゆる青天井と呼ばれる性質のワザです。

しかし、同じく青天井の性質を持つ《タケルライコex》のワザ「きょくらいごう」とは違い、エネルギーをトラッシュする必要がありません。そのため、一度場のポケモンにエネルギーをつけてしまえば、《アンフェアスタンプ》などの影響を受けづらく、継続して高いダメージを出せるのが強みといえます。

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そのぶん準備に時間がかかるという課題がありましたが、そこを同じく新規カードの《ファイアローex》が補ってくれました。

《ファイアローex》は、特性「エキサイトダイブ」により、2進化ポケモンながら即場に登場。ワザ「かぎづめハント」で相手にダメージを与えつつ、デッキから好きなカードを2枚まで加えることで、準備を進められます。

さらに、《ファイアローex》はHPが280と高めなので、素早く倒すのは困難です。なんとか倒したとしてもサイドを2枚しか取れないため、メガシンカexポケモンを2体倒し、サイドを最短で取り切るプランからは外れます。

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そうこうして相手が手をこまねいているうちに場を完成させ、最終的に《メガレックウザex》の「ストームエメラルダ」で次々とポケモンを倒して勝つ、というデッキ構造になっています。

なぜ【バシャーモドラパルト】は減ったのか

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このあおりを受けたのが、『アビスアイ』環境での主流デッキだった【バシャーモドラパルト】です。このデッキは『ポケモンジャパンチャンピオンシップス2026』での活躍を筆頭に、大流行していましたが、『ストームエメラルダ』環境に入ると構図が一変します。

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まず《ドラパルトex》《バシャーモex》はともに《メガレックウザex》を一撃で倒せず、逆に《メガレックウザex》にはどちらも一撃で倒されてしまいます

加えて、序盤は《ファイアローex》が素早く攻めてくるため、サイドを何枚も取られながら準備も進められてしまいます。元々【バシャーモドラパルト】がスロースターターなことも相まって、この損失は無視できません。

結果、一方的な相性関係により、【バシャーモドラパルト】はなすすべなく数を減らしていきました。『アビスアイ』までの環境を大きく塗り替えた《メガレックウザex》は、大きなストームを起こしたわけです。

環境の王【ドラパルト】の逆襲!

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しかし、【ドラパルト】側はそこで終わりませんでした。以前から人気のあったタイプ【ボムドラパルト】【ノココッチドラパルト】が再評価され、環境に戻ってきたのです。

スピードと手数で勝負!【ボムドラパルト】

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このタイプは、《ドラパルトex》のワザ「ファントムダイブ」と《ヨノワール》《サマヨール》の特性「カースドボム」を併用することで、少ない攻撃回数でも勝利できたり、本来倒せないはずのポケモンを1回の番で倒せるのが特徴です。適切なポケモンにワザと特性が使えれば、スピードで負けていません。

また、このデッキタイプは環境の変化に乗じて現れる非ルールポケモン主体のデッキに対し、無類の強さを発揮します。総合的に考えれば今でも環境随一、屈指のパワーを持っているデッキです。現在の【ドラパルト】の主流もこちらのタイプになります。

お手軽大ダメージで牽制!【ノココッチドラパルト】

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このタイプは《ノココッチex》のワザ「ぎゃっきょうテール」が強力です。無色エネルギー1つで使える軽さに加え、【メガレックウザ】はポケモンexをたくさん並べるため、「ぎゃっきょうテール」の威力は自然と上がっていきます。

仮に一撃で倒せなくても、大ダメージを与えておけば、のちのち「ファントムダイブ」のダメカンでまとめて倒すことが視野に入ります。

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《ノコッチ》《ノココッチ》に進化させれば、特性「にげあしドロー」で手札の補充役まで担ってくれます。《ヨノワール》とは違ったかたちで、活躍の機会が多く存在します。

このように、【メガレックウザ】への対抗手段を持ったタイプに【ドラパルト】が回帰した結果、シェアは再び上昇。最終的には【メガレックウザ】を凌ぐ勢いを取り戻しました。

安定した活躍をし続けた【タケルライコ】と【メガルカリオ】

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環境トップの【ドラパルト】【メガレックウザ】を追うかたちで、活躍したデッキがあります。それが 【タケルライコ】【メガルカリオ】です。どちらも『ストームエメラルダ』による変化を取り込み、発売直後から安定した成績を残し続けています。

《ファイアローex》を無理なく搭載!【タケルライコ】

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【タケルライコ】は、新たに《ファイアローex》を採用しています。もともと《メガガルーラex》を採用するタイプが多かったこともあり、《ファイアローex》の「エキサイトダイブ」を無理なく使える下地がありました。

【タケルライコ】側からしても、「かぎづめハント」はエネルギーの消費をせずにサイドを取り進め、かつ後続の準備をしてくれる優秀なワザです。

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序盤であれば相手から《アンフェアスタンプ》を使われるリスクが少ないため、複数のカードを使った動きを実現しやすいのも利点です。そのため、最近では《オーガポンいどのめんex》を採用し、ワザ「げきりゅうポンプ」を使えるタイプが流行しています。

相手だけ失速!【メガルカリオ】

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対する【メガルカリオ】は、《伝説の溶岩洞》を搭載したタイプが登場しました。

このスタジアムは「お互いの場の進化ポケモンの特性をすべてなくす」効果を持っています。

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しかし、【メガルカリオ】側は特性「ルナサイクル」の《ルナトーン》を筆頭に、たねポケモンの特性を中心に戦うため、この影響を受けません。相手だけ動きを鈍らせることができます。

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流行している《メガレックウザex》《ファイアローex》には闘抵抗を持たれているのが若干苦しいところですが、そこをカバーするために《ノココッチex》を搭載するタイプも一定数います。前述の【ドラパルト】で解説した通り、「ぎゃっきょうテール」で相手の場のポケモンexの数×60ダメージを出せるため、《メガレックウザex》を強く牽制できます。

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むしろ採用率の高い《メガガルーラex》に対して弱点をつけるのは、《メガルカリオex》の強みです。相手からすれば、簡単に倒される《メガガルーラex》は場に出しづらいですが、出さなければ特性「おつかいダッシュ」は使えないため、窮屈な動きを強いられます。

逆風から返り咲いた【Nのゾロアーク】

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安定した活躍の【メガルカリオ】【タケルライコ】とは違い、じわじわ勢力を伸ばしていったデッキとして、【Nのゾロアーク】も見逃せません

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これには、「苦手だった【メガドリュウズ】が数を減らし、戦いやすい環境になった」「環境トップに君臨する【ドラパルト】【メガレックウザ】に対し、比較的有利に戦える」という2つの要因があります。

後者の【ドラパルト】【メガレックウザ】に有利を取れるのはとりわけ大きいです。

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まず【ドラパルト】相手は、お互いの練度が試される難しいマッチではあるものの、《Nのレシラム》の存在や、手札干渉の乗り越えやすさを考えると、【Nのゾロアーク】側に有利な状況が多くなります。

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そして【メガレックウザ】相手には、早い段階から《Nのゼクロム》のワザ「ランページサンダー」+《くさりもち》の組み合わせで290ダメージを出せるため、《ファイアローex》《メガレックウザex》を素早く倒せるのがポイントです。

しかも【Nのゾロアーク】は1進化ポケモン中心のデッキなので、《ファイアローex》に一方的に攻撃される時間がそれほど長くならない点も、大きな強みといえます。

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もし出遅れたとしても、相手の《ラティアスex》《イベルタル》のワザ「わしづかみ」でにげられない状態にできるため、そこで時間を稼ぐことが可能です。

こうした背景もあり、【Nのゾロアーク】は環境のなかで少しずつ数を増やしていきました。現時点では、【メガルカリオ】【タケルライコ】に並ぶ強豪として環境で存在感をみせています。

環境を変えたのは《メガレックウザex》だけではない?

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ここまでの流れを振り返ると、環境が変化した要因は《メガレックウザex》の登場だけでなく、《ファイアローex》《伝説の溶岩洞》の存在が大きいといえます。どういうことなのか、それぞれ詳しく解説していきます。

《ファイアローex》の高いポテンシャル

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もともと《メガレックウザex》は、攻撃性能を十分に発揮するまでに時間がかかることが問題視され、当初はそれほど高く評価されていませんでした。

ただ蓋を開けてみると、《ファイアローex》の速度と安定感があまりに高く、《メガレックウザex》の立ち上がりの悪さを補い、最大限のパワーを発揮させることを可能にしました。そして、【メガレックウザ】はそのまま環境トップへ上り詰めました。

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このことから《ファイアローex》が高いポテンシャルを秘めているのではないか」と考えられるようになるのは当然の成り行きです。【タケルライコ】【メガガルーラBOX】のように、もともと《メガガルーラex》が採用されているデッキに搭載され、序盤のアタッカーの選択肢になりました。

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さらに環境が進むと、《メガガルーラex》《ファイアローex》のパッケージだけを移植し、この速度と安定感を活用したデッキも増えていきます。

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たとえば【メガリザードン】【メガゲッコウガ】です。どちらも2進化ポケモンを中心に据えるため準備に時間がかかり、必要なカードも多いです。そのため、うまく動けないことも多々あり、扱うのが難しいデッキでした。

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しかし《メガガルーラex》《ファイアローex》のパッケージを組み込んだことにより、その弱点を補えるようになりました。特に【メガゲッコウガ】は闘タイプの《ゲッコウガex》《ファイアローex》《イグニッションエネルギー》を共有できるため、どちらも無駄なく使えます。この点が評価され、環境に定着していきました。

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最終的には《ファイアローex》そのものが主役だ」と言わんばかりのデッキも登場します。それが「カースドボム」の《ヨノワール》を大量に採用した【ボムファイアロー】です。

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採用するエネルギーは、なんと《イグニッションエネルギー》4枚のみですが、《トウコ》《ファイアローex》と同時に確保できるため、後攻最初の番から攻撃を仕掛けるという驚異的な再現性とスピードを兼ね備えています。

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さらに《メガガルーラex》の「おつかいダッシュ」と《ファイアローex》の「かぎづめハント」で確保したリソースをもとに「カースドボム」を連打し、相手の盤面を崩壊させながら押し切るプランは、大きな話題になりました。

影響力は絶大!《伝説の溶岩洞》

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《ファイアローex》ほど爆発的な流行ではなかったものの、《伝説の溶岩洞》は、その影響力の大きさから、無理なく採用できる多くのデッキで試されました。すでに紹介した【メガルカリオ】はもちろん、【メガレックウザ】もたねポケモン主体のデッキであるため、《伝説の溶岩洞》を採用しているタイプが存在します。

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ほかにも、ポケモンは《テツノイバラex》のみを採用して確実にスタートさせ、特性「イニシャライズ」と組み合わせることで、ほぼすべての特性を封じてしまう【テツノイバラ単】もありました。

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一方で、逆風にさらされたデッキも存在します。たとえば『アビスアイ』環境で流行した【メガドリュウズ】は、エネルギーをつけるための《メタング》の特性「メタルメーカー」がこのスタジアムの影響をまともに受けてしまいます。

スタジアムをそれほど採用しないデッキであることも相まって、リストの見直しを余儀なくされました。

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非ルールポケモン主体のデッキであっても、《伝説の溶岩洞》は無関係ではありません。【おまつりおんど】【フーディン】は進化ポケモンの特性を活用するため、しっかりと影響を受けます。どちらもスタジアムを多く採用するデッキではありますが、うまく《伝説の溶岩洞》をトラッシュできなければ、一転してピンチに陥ります。

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逆にまったく問題がないのが【ヤドキング】です。《ヤドキング》自体は進化ポケモンですが、使う特性はたねポケモンexが中心のため、《伝説の溶岩洞》の影響を受けません。

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むしろ環境上位に上がってきた【メガレックウザ】などのデッキに対し、強く出られるのは大きなメリットです。【ドラパルト】相手にも《キュレム》のワザ「トライフロスト」が使えれば一気にペースを掴めるので、現在は立ち位置の良いデッキといえます。

おわりに

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以上、『ストームエメラルダ』発売後の環境変遷解説でした!

こうしてみると激動の1ヶ月でしたね。『チャンピオンズリーグ2027 横浜』の開催まではあと2週間ほど。ここからどこまで環境が洗練されていくのか、これからも注視していきたいと思います。

この記事が、これから『ストームエメラルダ』環境に挑む方の参考になれば幸いです!

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